ソニー銀行が証券会社を傘下に

【ソニー銀行が海洋証券を買収】

インターネット専業銀行のソニー銀行が、個人向け証券業を手がける沖縄の海洋証券を買収と発表(2006年8月23日)。金融庁の認可が下り次第、海洋証券が実施する第三者割当増資を引き受けて、全額出資子会社化する。

時代は資産運用の時代。ソニー銀行も、外貨預金や投資信託などのサービスで、様々な資産運用を提案してきたが、株式は銀行では扱えないことがネックだった。そこで、証券会社を買収し、完全子会社化することを決めた。

ネット専業銀行が証券会社を買収するのは初めてのケースだが、資産運用の総合サービスが強く求められているため、今後このような流れ(銀行・証券の融合)がよりいっそう進むと考えられる。

今回の買収で、ソニー銀行の持ち株会社であるソニーフィナンシャルホールディングスは、生保・損保・銀行・証券を傘下に持つ、総合金融会社となった。


【ソニー銀行】
2001年6月に開業。預金残高は6349億円で、ネット銀行最大。
「預金金利の高さ」 と 「商品・サービスが魅力的」 なことで前銀行中トップ評価を得ている。
携帯電話からでも振込や残高照会が可能。

【海洋証券】
2004年8月に開業。小泉政権の沖縄金融特区の制度を利用して、設立された証券会社。営業店舗は持たず、顧客からは電話で売買注文を受け付けるという珍しい証券会社だが、ソニー銀行の傘下に入るのを機に、ネット専業証券に転換した。


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