公的資金の肩代わり返済一覧
【地方銀行の再編は、優良銀行による問題銀行の救済】
これまでに多かった地方銀行の統合は、財政基盤の弱い地銀同士の統合であったが、どうも最近は流れが変わってきたようだ。その例が、山口銀行 と もみじホールディングス の合併・統合。
指折りの優良銀行である山口銀行と、公的資金を抱えて身動きが取りにくくなってしまった もみじHD の統合は、明らかに「救済措置」である。そこには金融庁の意向が見え隠れする。つまり、今後は支えあう形での再編ではなく、救済型での再編が全国で吹き荒れる可能性が高いし、実際にそのような展開となっている。
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○八千代銀行(公的資金注入額350億円)
→ 住友信託銀行 が肩代わり返済
○和歌山銀行(公的資金注入額120億円)
→ 紀陽銀行 が肩代わり返済
○熊本ファミリー銀行(公的資金注入額300億円)
→ 福岡銀行 が肩代わり返済
○もみじホールディングス(公的資金注入額400億円)
→ 山口銀行 が肩代わり返済