新たな公的資金注入で地域金融再編
【新たに公的資金の注入を申請する動き】
和歌山県の紀陽銀行は、約300億円の公的資金注入を申請。昨年末、和歌山銀行の公的資金120億円を全額肩代わり返済し、10月に和歌山銀行との合併を控えている。「不良債権の一掃」と「融資余力を高める」ことが紀陽銀行の狙いのようだ。
【公的資金は再編の呼び水】
預金保険機構の有力OBは以下のように発言している。
『もともと公的資金には、金融機関再編の呼び水としての効果を期待していた』
九州や関西で始まった公的資金注入行の再編が、まだまだ続くのは確実な流れであろう。西から地域金融大再編の波が押し寄せてきている。